青汁の代名詞である「ケール」について

青汁の3大主原料といえば、大麦若葉・明日葉・ケールです。その中でもケールは代表といえます。理由は青汁の起源に遡るとわかります。
青汁が作られたのは昭和18年の戦時中で、食糧難の中でも効率的かつ安価に栄養補給できる方法を編み出す過程で生まれ、それに使われたのが栄養価の高い「ケール」でした。そして、今でもケールは栄養価が他の野菜と比べてずば抜けて高いので、青汁の主原料として使われています。この記事ではケールが青汁に使われる理由をもっと詳しく説明していきます。

ケールは日本中で栽培されている野菜

ケールといわれてもスーパーなどではあまり売られておらず、ピンとくる方は少ないのではないでしょうか。しかし、実は一年中日本全国で栽培されている野菜なのです。もともとは地中海沿岸に生息しているアブラナ科の植物でキャベツの一種です。江戸時代に日本に伝わって以来ずっと栽培されています。ヨーロッパでは食用とされていますが、味にクセがあるため日本では食用というよりは、ケールの栄養価の高さに着目して主に青汁やサプリメントとして利用されています。

栄養のバラエティ豊富で、栄養価も高い

ケールに含まれている栄養素はビタミンB1やビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、葉酸などのビタミン群、カルシウムや亜鉛、カリウム、マグネシウムなどのミネラル、食物繊維など書ききれないほどの栄養素が豊富に含まれています。その栄養素が他の野菜と比べてもとにかく高いことが青汁として利用されている最大の理由です。
飲みやすさと栄養面で近年青汁によく利用され出しているのが大麦若葉ですが、ケールとこの大麦若葉を栄養価で比較すると、ケールにはビタミンCが約13倍、カルシウムは約5倍、βカロテンは約4倍、その他ではマグネシウムも約3倍の量が含まれています。
栄養の種類と栄養価の高さから、ケールは「野菜の王様」といわれています。

ケールの効果効能

先にも述べた通り、ケールには様々な種類の栄養素が含まれていて、栄養価も高いです。 青汁を飲めば便秘解消や新陳代謝のアップ、動脈硬化の改善といった健康面以外に、抗酸化作用によってアンチエイジングや美肌効果、ダイエット効果といった美容面、さらにストレスの緩和にも効果が期待できます。

ケールが青汁に最適な理由

近年、青汁は子供でも飲めるように研究が進んでいますが、ずっと苦くて飲みにくい飲み物といわれながらでも飲まれ続けてきました。
その理由として、ケールの特徴である効率的に高い栄養価を補給できることがあげられます。食生活が変わってきたことにより、糖尿病や動脈硬化、脳梗塞などの生活習慣病患者も増え続けています。また、ガス汚染やオゾン層の破壊など住環境が悪化して肌荒れなどの症状を訴える方も増えています。そのような症状を改善してくれる栄養素を豊富に持っているために、ケールはこれからも野菜の王様として青汁を支えていくことと考えられます。