クマザサ(熊笹)がブレンドされた青汁の効果

クマザサは昔から解毒作用や抗菌作用が注目され料理として使われていました。 クマは冬眠する前にクマザサを食べて冬を越すまで排便をしません。その間、クマの体内に溜まった老廃物を解毒するのはクマザサといわれているほど解毒や抗菌能力が高い植物です。昔は薬としても使われていましたが、近年は青汁に使用することでクマザサが持つ高い抗菌能力を活用しています。また、クマザサの食物繊維は他の青汁の原料と比べると密度が高く硬度があるので、お通じへの効果がより期待できます。この記事ではクマザサがブレンドされた青汁を飲むことで期待できる効果を説明します。

クマザサの食物繊維なら諦めていた便秘も解消できる

青汁の効果で注目されている効果は便通のサポートです。ケールや大麦若葉などの青汁に含まれている食物繊維の量は豊富で、腸内を刺激して排便を促します。しかし、クマザサの食物繊維は他のものと比べて密度が高いので硬く丈夫な繊維です。笹の葉は丈夫で簡単には切れませんし、強い顎を持つクマやパンダでも噛み切れません。パンダがいつまでも噛み続けているのはそのためです。それほど丈夫な食物繊維を持つクマザサをブレンドした青汁を飲めば、今まで他の青汁を飲んでも効果が出なかった便秘も解消できるかもしれません。

クマザサの食物繊維はゴボウの約10倍以上です。食物繊維が多いケールや大麦若葉と比べてもクマザサの方が多く含まれていますので、便秘への効果は高いです。
食物繊維の働きは消化器内をゆっくりと通過することで、身体の中の老廃物や毒素をしっかりと絡めとって排泄します。食物繊維は水分を多く含むので硬くなった便を柔らかくします。ずっと便秘で悩んでいる方の便は硬く腸内をスムーズに動きませんが、便が柔らかくなると流れが良くなります。さらに、便を柔らかくして排便しやすくするだけでなく、便のカサを増すことで腸を刺激して蠕動運動を活発化します。
食物繊維は硬くとどまっていた便を柔らかくして、かつ蠕動運動を促すことで便を押し出す作用があるので、クマザサがブレンドされた青汁を飲めば密度や硬度が高く、含有量が多い食物繊維が便秘解消に役立ちます。

クマザサの抗菌・殺菌作用が健康と美容に効果的

クマザサを含んだ青汁はクロロフィル、バンフォリン、安息香酸といった抗菌・殺菌作用のある成分が豊富に含まれています。この作用で胃の調子を整えたり肌トラブルや口臭の予防ができたりしますので、詳しく説明します。

胃の調子を改善

食事などと一緒に口から入ってきた菌は胃に到達すると強力な殺菌作用がある胃液によってほとんどの菌は死滅します。しかし、ピロリ菌や黄色ブドウ球菌は生き残り、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などを引き起こします。クマザサに含まれている安息香酸という成分は胃液に耐えたピロリ菌や黄色ブドウ球菌などの細菌を抑制する働きがあります。
ピロリ菌はアルカリ性のアンモニアを発して胃液から自身を守りつつ、胃を攻撃して炎症を起こします。炎症を防ぐにはピロリ菌を除去する他なく、以前は薬を服用してピロリ菌を除去していました。人によっては副作用が出るので苦しむ方もいましたが、クマザサに含まれる安息香酸によって副作用に苦しむことなくピロリ菌を抑制できます。
また、バンフォリンという成分は細胞膜を修復・強化する作用があるので、胃炎や胃潰瘍の痕も修復します。

口臭や体臭のニオイ菌を撃退

クマザサに含まれるクロロフィルには抗菌作用があるので、口臭の原因となる細菌を抑制して、口臭を予防します。
口臭や体臭は歯磨きやお風呂に入るのを怠るなど不潔行為によって発生するものと思われがちですが、それだけでなく身体の中に問題がある場合もあります。例えば、便秘によって腸内環境が悪化すると腸内に細菌が増えて有毒なガスを発します。そのガスが血液によって運ばれ、口臭や体臭となる場合があります。また同様に胃の中の細菌が発したガスが口から出て口臭になる場合もあります。
クマザサを含んだ青汁を飲んでクロロフィルを取り入れると、口や胃、腸の細菌を撃退するので、根本的に口臭・体臭を予防・改善できます。また、クマザサを飲めば口内の細菌を抑え込めるので、歯肉炎や口内炎などの症状の抑制にもなります。

肌トラブル予防

クマザサに含まれているクロロフィルの抗菌作用がニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑えるので、ニキビ予防に効果があります。アクネ菌は肌表面の常在菌ですが、皮脂が溜まった毛穴に悪玉アクネ菌が入り込んで脂質を酸化させることでニキビを起こします。クマザサに含まれるバンフォリンは細胞を強化する働きがあることから、美肌に効果を発揮します。また、髪の毛を艶やかにする効果も併せ持っているので、髪の傷みが気になる方にクマザサはおススメです。

クロロフィルは抗酸化作用も持っているので、活性酸素を除去して老化を防いでくれます。古く酸化した細胞を除去して新しい肌を作るターンオーバーの正常化にも寄与するのでアンチエイジング効果もあります。シワやたるみで悩んでいる方にもクマザサの青汁は効果的です。活性酸素の発生原因はたばこや排気ガス、大気汚染、紫外線などのため、普段の生活で発生を避けられません。油断しているとどんどん老化が加速してしまう社会です。若々しい肌を守るためにもクマザサの青汁を積極的に飲んでみてもいいのではないでしょうか。

生活習慣病が気になるならクマザサの青汁

血圧を安定させる効果

クマザサはクロロフィル、バンフォリン、フラボノイドというコレステロールを吸着して排出する効果がある成分が含まれています。コレステロールが溜まると血液はドロドロになり、血液を身体全身に送るためには大きな圧力を加えなければならなくなります。コレステロール値を下げることができれば血液はサラサラとなり、高血圧を防ぐことができます。また、コレステロール値の低下は動脈硬化の予防にもつながります。

さらに、コレステロール値の高い状態は、血管に血栓を作ることもあります。放っておくと最悪の場合、血栓が完全に詰まって脳梗塞や心筋梗塞などの病気が起こります。特にクロロフィルは「緑の血液」といわれるほど血液を良くする浄血効果が高く、血圧を安定させるのに効果的です。コレステロール値を下げるのは普段の生活習慣を根本的に変えなければ、効果的な予防にはなりません。しかし、クマザサの青汁を飲むことでコレステロール値を上げる原因となる食生活を改善できます。

抗酸化作用

前項でコレステロールによって高血圧状態となり、血管に対して大きな負担をかけ、血管を傷つける原因となると説明しました。その傷にコレステロールが溜まり酸化すると固まり血栓となります。これが原因で血管は厚くなり動脈硬化となりますが、酸化することがなければ動脈硬化を予防できます。
クマザサに含まれているクロロフィルは抗酸化作用がある成分ですので、コレステロールの酸化を防ぐ効果があり、動脈硬化にも効果的です。

さらに、活性酸素は身体に蓄積していくと細胞を破壊し、免疫力を低下させます。身体の機能も落ちていき、生活習慣病のリスクも高めます。活性酸素の蓄積はガンに発展することもありますが、クロロフィルの抗酸化作用は活性酸素の除去に作用するのでガン細胞の発生を抑えて予防が期待できます。

クマザサを含んだ青汁でしっかり栄養補給

前項まではクマザサに含まれている特有の成分の効果を説明しましたが、クマザサ青汁も他の原料の青汁と同様にビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。

ビタミン

クマザサの持つビタミンは特にビタミンB1・B2・ビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンB1・B2

ビタミンB1・B2はビタミンB群に属するビタミンで、主に食べ物から補給した栄養をエネルギーに変える働きをしています。エネルギーの代謝に関わっているので、上手に補給することで疲労回復や身体の機能を正常に保つ効果があります。
また、皮膚や粘膜の保護に効果があるので、美容に効果的です。不足すると肌荒れの原因となったり、口内炎になったりするなどの炎症を起こします。

ビタミンC

ビタミンCは抗酸化作用やストレス緩和、コラーゲンの生成に関わるなど、美容とは深い関係にあります。もちろん、風邪のときにしっかりとビタミンCを摂取することで、治りを早くできるといわれるくらい免疫力を高める効果もあります。

ミネラル

クマザサは鉄分やカリウムを豊富に含んでいます。青汁にブレンドされることでより効率的にミネラルを補給できます。

鉄分

鉄分は赤血球のヘモグロビンを作るのに必要な成分であるとよく知られています。鉄分が不足すると酸素の運搬を担うヘモグロビンが不足するので貧血を起こす可能性がありますし、肌のハリやツヤも失われます。酸素の供給は脳だけでなく身体の全細胞に必要ですので、鉄分やヘモグロビンの不足は健康と美容の両面に大きな問題を起こします。
また、クマザサに含まれているクロロフィルは造血作用がありますし、ヘモグロビンと似た構造を持ち、体内で鉄分と結びついて酸素を運ぶことができます。クマザサは浄血作用と造血作用の両方の作用があるので、血液に不安がある方はクマザサがブレンドされた青汁がおススメです

カリウム

カリウムは心臓や筋肉の機能を調整する作用があります。不足すると疲労感や筋力の低下が現われます。しかし、このレベルではカリウムが不足しているのがわかりにくい症状ですが、不整脈や多尿、多飲を自覚するようになるとすぐに病院へ行って診察を受けてください。
他には過剰に摂取した塩分(ナトリウム)の排泄を行います。塩分の摂り過ぎは高血圧の原因になりますので、塩分を排泄することで高血圧の予防ができます。クマザサは高血圧に有効な成分、クロロフィル、バンフォリン、フラボノイドを含んでいますので、カリウムと合わせると、高血圧に大きな効果を期待できます。