青汁を買う前に飲む目的を定めよう

青汁が身体に良いことは広く知られています。身体に良いのならと商品や効果について調べずに青汁を飲んでいる方がいらっしゃいますが、青汁は原料や種類によって得られる効果に違いがあるのです。野菜不足や便秘を解消するなどの効果はどの青汁を飲んでもありますが、肌荒れに対して特に効果を発揮する青汁があれば、ダイエットやむくみに対して特に効果を発揮する青汁もあります。自分が期待する効果を発揮するものを選んで飲んでいるかどうかで結果は大きく違います。この記事では目的別に青汁を選ぶポイントを紹介していきます。

ただ飲むより目的に合った青汁を選ぶことが大切

青汁は原料や種類、製造方法などで得られる栄養素が違ってきます。例えば、健康のために青汁を飲むなら緑黄色野菜の王様といわれるケールの青汁が向いています。自分の目的に合わないものを選ぶと、思っていたような効果が現われるのに時間がかかったり、効果が薄かったりする可能性があります。目的をもって青汁を飲むのであれば、選ぶ段階でしっかり青汁の原料や種類を調べて、自分に合った青汁を事前に見つけておくことをおススメします。

目的に合った青汁を選ぶポイント

飲みやすさ

飲みやすさで青汁選ぶなら、青汁特有の苦みやクセ、ニオイが少ないものを選ぶ必要があります。飲みやすい青汁で多いのは大麦若葉を使ったものです。苦みやクセが比較的少なく、ケールに次いで商品数が多い青汁で人気が出てきていますので、青汁を試しに飲んでみようという方におススメです。味を重視する方なら、パッケージを見て抹茶が含まれているかどうかも確認してください。抹茶や緑茶は青汁の苦みやニオイを消す効果があるので、少し入っているだけで飲みやすくなります。もちろん添加物が気にならないのであれば、甘味料や香料が入ったものも選択肢に加えて選んでみてください。

飲みやすい青汁は初心者におススメで、青汁への抵抗をなくして青汁を飲む習慣を作るのに最適です。青汁は続けてこそ効果が出てきますので、習慣作りに活用してください。

子どもでも飲めるような青汁も各メーカーから出ていて、「フルーツ青汁」というものが出ています。野菜嫌いの子どもに青汁を飲ませようとしても飲んでくれませんが、フルーツを原料にした青汁ならジュース感覚で飲んでくれるので家族みんなで青汁を飲めます。飲みやすさ・おいしさを最優先で考えるならフルーツ青汁がおススメです。

健康

健康を維持したり体調不良を解消したりする目的で青汁を飲む方は大勢いらっしゃいます。そんな方におススメな青汁は「ケール」の青汁です。青汁には大麦若葉や明日葉など様々な青汁がありますが、ケールは緑黄色野菜の中でも特に栄養価が高いので、健康面で様々な効果を発揮します。

疲労回復

ケールはビタミンB群やCの含有量が豊富なので、疲労回復に効果があります。ビタミンB群はエネルギー代謝に必要な栄養素なので、食事から補給した栄養素を効率よくエネルギーに変えます。健康的な生活を維持するためには欠かせない栄養素ですが、ケールの青汁を飲めばバランス良くビタミンB群を補給できます。
また、ビタミンCは抗酸化作用があるので、ウイルスなどへの抵抗力を高め風邪などにかかりにくくします。さらにビタミンCは酸素を運ぶヘモグロビンを作るのに必要な鉄分の吸収を助ける効果があります。鉄分を摂取すれば血液を通して栄養素や酸素が細胞にスムーズに行き渡りますので、免疫力の強化につながります。

生活習慣病の予防

ケールに含まれているビタミンEは抗酸化作用が強い栄養素で、老化や細胞を傷つけて細胞エラーを引き起こす原因となる活性酸素の除去に効果があります。細胞のエラーが蓄積していくとガンを発症するリスクを高めますが、その原因となる活性酸素を除去するのでガンの予防に効果的です。
他にもコレステロール値を下げる効果にも優れています。ビタミンCがコレステロールを胆汁酸に変えて排出しやすくしたり、ビタミンB群やEがコレステロールの酸化を防いだりするので、コレステロール値を下げるのと同時に動脈硬化を未然に防ぐこともできます。

安眠効果

ケールには睡眠の質を高めるメラトニンが含まれています。睡眠の質を高めることは健康の基本ですが、ケールの青汁を飲めば心地よい安眠効果で疲れが取れるだけでなくストレスも解消できます。生活リズムが崩れた方や不眠症気味の方は自然と睡眠を促してくれるメラトニンを含むケールの青汁で、質の良い眠りを取ってください。

美容

美容やダイエットなど女性の視点で青汁を選ぶなら、大麦若葉がおススメです。大麦若葉は食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類ありますが、大麦若葉は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれているので、腸内環境を整えるのにうってつけです。
水溶性食物繊維は老廃物を吸着して一緒に排出したり善玉菌を増やしたりします。不溶性食物繊維は腸で膨張することで腸を活発化して排泄を促します。
腸内環境が乱れていると便秘になりますし、腸に溜まった老廃物が血管をめぐり、ニキビや吹き出物ができやすくなります。また、細胞の新陳代謝も悪くなるので、ターンオーバーが正常に行われなくなり肌のツヤやハリが失われます。しかし、大麦若葉を飲んで便秘を解消して腸内環境を整えれば、これらの肌トラブルを防げます。

腸内環境が整えば美肌効果だけでなく、ダイエット効果にもつながります。そもそも太ってしまうのは摂取カロリーが消費カロリーよりも多いからですが、腸内環境が整えば新陳代謝が高まります。新陳代謝が高まると消費カロリーも上昇するので、自然と太りにくい身体に変わっていきます。さらに、食物繊維が胃で水分を含んで膨張することで満腹中枢が刺激され、食べる量が自然と制限されます。摂取するカロリーが減少するので、消費カロリーの上昇と合わせてダブルの効果でダイエットをサポートします。

青汁は続けてこそ効果がある

疲労回復や便秘解消などの効果はどの青汁を飲んでも現れます。しかし、製品ごとにそれぞれ含まれている原料と栄養素が違い、効果にも特徴がありますので、効果を期待するなら事前に調べておくことが必要です。なお、青汁は薬ではないので即効性はありません。1ヶ月程度飲み続けることで身体が少しずつ変わっていくものです。「効果が出ない」と飲むのをすぐに止めずに継続して飲み続けてください。